目覚めた朝は

grayな曇り空。

ロシアの映画が好きで、と言っても流通数が少なくてあまり観る機会もないが、ロシアの何が好きって、寒々しい広大な土地や灰色の空などの風土から来る物悲しさよ。孤独さよ。文学的にもトルストイドストエフスキー等の内省的だったり自意識だったり不安に苛まれながらどう生きるべきかというか細い路を見出だそうとする精神。性に合うわぁ。

今は観られないけど、ムービープラスでちょくちょく放送されてる作品。映画ではなくテレビ用に作られたらしいけど、すげえ好き。全二作がそれぞれ前後編に分かれてて、話は、まあ、暗い。主人公が超人的アクションで大勢の敵をバッタバッタと薙ぎ倒していくんだけど、爽快感より絶望感が上回ってて何ともやりきれない気持ちになる。

チェブラーシカ [DVD]

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チェブラーシカもロシア感が強くて好きです。物語も歌も何だか薄暗くて切なくなる。

プライムで観られた数少ないロシア映画。低予算ミュージカルファンタジー映画で、ミュージカルもファンタジーも苦手な上に吹き替えしかなくて最後まで観ていられるとは思わなかったけど、何とも癖になる奇妙さで観続けられた。

ところで、基本字幕派からすると、吹き替えの方が優遇されてる感じがする。シネコンでも字幕の方が先に終わったり、吹き替えしかなかったり。
きのこ派たけのこ派とかクソどうでもいい話題より、字幕派吹き替え派とか、クリ派中派とか、そういう意義のある派閥争いを大々的にやってほしい。